遠つ神(読み)トオツカミ

デジタル大辞泉 「遠つ神」の意味・読み・例文・類語

とお‐つ‐かみ〔とほ‐〕【遠つ神】

[名]遠い昔、神であったころ先祖
天降り来ましし伊支等いきらが―」〈出雲国風土記
[枕]大君おほきみ」にかかる。
「―我が大君の」〈・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「遠つ神」の意味・読み・例文・類語

とおつ【遠つ】 神(かみ)

  1. 先祖。遠い昔の神であった時代の先祖をさしていう。
    1. [初出の実例]「天乃夫比命の御伴(みとも)に天降(あまくだ)り来ましし伊支等が遠神(とほつかみ)」(出典出雲風土記(733)意宇)
  2. ( 枕詞的に ) 特に、遠い神代から連綿と続いてきた天皇
    1. [初出の実例]「玉だすき かけのよろしく 遠神(とほつかみ) 吾が大君の」(出典:万葉集(8C後)一・五)

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