遠妻(読み)トオヅマ

デジタル大辞泉 「遠妻」の意味・読み・例文・類語

とお‐づま〔とほ‐〕【遠妻】

遠く離れている妻。会うことのまれな妻。また七夕織女星
「天の川川風すずし―のいつかと待ちし秋や来ぬらん」〈夫木・一〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「遠妻」の意味・読み・例文・類語

とお‐づまとほ‥【遠妻・遠夫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つま」は男女にかかわらず「配偶者」の意 )
  2. ( 遠妻 ) 遠く離れている妻。旅に出た人が家に残してきた妻。また、特に織女星をいう。
    1. [初出の実例]「遠嬬(とほづま)の ここにしあらねば 玉桙の 道をた遠み」(出典万葉集(8C後)四・五三四)
  3. ( 遠夫 ) 遠く離れて、会うことのまれな夫。また、特に牽牛星をいう。
    1. [初出の実例]「遠つまのくべき秋也いとのあみの玉のささがにかねてしるしも〈公朝〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)一〇)

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