牽牛星(読み)ケンギュウセイ

精選版 日本国語大辞典 「牽牛星」の意味・読み・例文・類語

けんぎゅう‐せいケンギウ‥【牽牛星】

  1. わし座の首星アルタイルの漢名。白色の一等星で、銀河をへだてて、琴座の中の織女星と相対する。伝説に、毎年旧暦七月七日の夕、牽牛は天の河を渡って愛する織女に会うという。近くのβ(ベータ)星、γ(ガンマ)星とともに三星を総称していうこともある。ひこぼし。いぬかい星。けんぎゅう。河鼓(かわつづみ)牛郎牛漢
    1. [初出の実例]「七夕 牽牛星(ケンギウセイ) 男ぼし」(出典浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)上)
    2. [その他の文献]〔古詩十九首〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の牽牛星の言及

【牽牛・織女】より

…この2神は,後には七夕(たなばた)の行事と結びついた恋愛譚の主人公となる。牽牛星と織女星とが並んで歌われる例はすでに《詩経》小雅・大東篇にみえるが,その背後にいかなる伝承があったのかはうかがいがたい。漢代の〈古詩十九首〉にも牽牛星と織女とが歌われ,当時すでに両者の間に恋愛と離別の物語があったことが知られる。…

※「牽牛星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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