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遣手婆 やりてばば

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

遣手婆
やりてばば

江戸時代,遊女屋で女郎,新造禿 (かむろ) を監督し,かつ,二階の取りさばきに心をつかい手をつかって,万事を切り回した女 (多くは老婆) 。花車 (かしゃ) ,香車 (きょうしゃ) ,廻し女などともいい,その役目のおおかたは,忘八 (ぼうはち。遊女屋の主人) の意を受けて自宅から通勤し,新参の遊女たちの身持ち,行儀のしつけ,すなわち,彼女たちを一人前の娼婦に育てることにある。その仕事ぶりに関しては,「売女を責め遣ふ事,先づ心の懈怠起らざるやうとて,常々食事をも得と給べさせず,夜の目も眠らで客の機嫌をとるやうにと,時々に改め,もし眠りたる体か,又は愛敬の宜しからざる体の見ゆる時は,厳しく叱り責むるなり」と『世事見聞録』にみえている。

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世界大百科事典内の遣手婆の言及

【遣手】より

…妓楼で遊女,新造,かむろ(禿)を監督する女。遣手婆(やりてばば)ともいい,また香車(きようしや)の別称がある。遊女らの行動を監視するほか,遊客を品定めして遊興の程度をはかるなど,遊女屋の最前線を統轄する役であり,細見(さいけん)類にも名まえが掲載された。…

※「遣手婆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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