はな‐ぐるま【花車】
〘名〙
① 花を積んだ車。花で飾った車。また、
花見の車。《季・春》
※光悦本謡曲・
野宮(1470頃)「野宮の、秋の
千種の花車」
②
生花(いけばな)で、
牛車を模した、竹で編んだ小さい花器。
③ 紋所の名。車の輪に桜、
山吹などの花をあしらって図案化したもの。
※浮世草子・本朝桜陰比事(1689)四「百性のめしつかひ者らしきもの花車の紋灯挑をともして私宅へ嘇を乞」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「花車」の意味・読み・例文・類語
はな‐ぐるま【花車】
1 花で飾った車。
2 花を積んだ車。また、花見の車とも。
「柳桜をこきまぜて、錦を飾る―」〈謡・右近〉
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花車
〔長唄〕
はなぐるま
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 初演
- 嘉永1.5(江戸・中村座)
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の花車の言及
【ツツジ(躑躅)】より
…品種には関寺(せきでら),藤万葉,白万葉などがある。またモチツツジそのものの品種には胡蝶揃(こちようぞろい),花車(はなぐるま),青海波(せいかいは),駿河万葉(するがまんよう)がある。 [サツキ]はツツジの仲間であるが,江戸時代からツツジとサツキは区別されてきた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」