遺留(読み)イリュウ

デジタル大辞泉 「遺留」の意味・読み・例文・類語

い‐りゅう〔ヰリウ〕【遺留】

[名](スル)
所持品などを置き忘れること。「犯行現場に証拠の品を遺留する」
死後に残すこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遺留」の意味・読み・例文・類語

い‐りゅうヰリウ【遺留】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 死後に遺しとどめること。また、死後に遺りとどまること。
    1. [初出の実例]「有詩仙堂曁其遺留琴硯等依然尚存」(出典日本詩史(1771)三)
  3. あとまで影響が残ること。
    1. [初出の実例]「負傷又は疾病の治癒後に於て遺留せる身体障害」(出典:女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉一〇)
  4. 持主自分の所持品などを置き忘れること。
    1. [初出の実例]「被告人その他の者が遺留した物〈略〉は、これを領置することができる」(出典:刑事訴訟法(1948)一〇一条)

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