遺骸群集(読み)いがいぐんしゅう(その他表記)thanatocoenosis

岩石学辞典 「遺骸群集」の解説

遺骸群集

動物または植物が,その死後集まった際の組合せ[Wasmund : 1926, Dunbar & Rodgers : 1957].死んだ生物体の集まりを意味し,生体群集(biocoensis)に対する語.遺骸群集は生きていた時に同一の群集を構成していた,いなかったなど定義は様々である[木村ほか : 1973].ギリシャ語のthanatosは死,koinosは共通に分担するの意味.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の遺骸群集の言及

【化石】より

…両者の成因や起源上の相違を明らかにするのに種々の用語が用いられる。例えば遺骸群集thanotocoenosisであるが,これには死後運搬・集積された遺骸の集まりを意味する場合と,単一の生物群集の遺骸に異地性の遺骸が混合した群集を指す場合がある。古生物の死後の過程を明らかにするには,現生生物の死後の諸過程に関する知識が不可欠であり,このためドイツで古生態学の1分野として現在古生物学が体系化された。…

※「遺骸群集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む