遺骸群集(読み)いがいぐんしゅう(その他表記)thanatocoenosis

最新 地学事典 「遺骸群集」の解説

いがいぐんしゅう
遺骸群集

thanatocoenosis ,thanatocenose

生物遺骸によって構成される集団死骸群集同義死後における運搬堆積作用を受けて生活圏外で集積したものが多く生物群集とは異なる。浮遊生物の遺骸が沈積した軟泥なども含まれる。E.Wasmund(1926)命名。「死後埋没した遺骸」または「共通な原因によって同時に死滅した生物の遺骸」の集まりと定義する考えもある。遺骸群集はそのまま化石群集とはならない。

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参照項目:生体群集
参照項目:埋没群集
参照項目:化石群集

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関連語 上田

岩石学辞典 「遺骸群集」の解説

遺骸群集

動物または植物が,その死後集まった際の組合せ[Wasmund : 1926, Dunbar & Rodgers : 1957].死んだ生物体の集まりを意味し,生体群集(biocoensis)に対する語.遺骸群集は生きていた時に同一の群集を構成していた,いなかったなど定義は様々である[木村ほか : 1973].ギリシャ語のthanatosは死,koinosは共通に分担するの意味.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遺骸群集」の意味・わかりやすい解説

遺骸群集
いがいぐんしゅう
thanatocoenosis

生物の遺骸によって構成されている群集。死骸群集ともいう。死後の変質や堆積過程における分級作用などのため,生物群集とは異なる。

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世界大百科事典(旧版)内の遺骸群集の言及

【化石】より

…両者の成因や起源上の相違を明らかにするのに種々の用語が用いられる。例えば遺骸群集thanotocoenosisであるが,これには死後運搬・集積された遺骸の集まりを意味する場合と,単一の生物群集の遺骸に異地性の遺骸が混合した群集を指す場合がある。古生物の死後の過程を明らかにするには,現生生物の死後の諸過程に関する知識が不可欠であり,このためドイツで古生態学の1分野として現在古生物学が体系化された。…

※「遺骸群集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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