かえり‐てんじょうかへりテンジャウ【還殿上】
- 〘 名詞 〙
- ① 昇殿を停められた四、五位の殿上人が、のちに、再び昇殿を許されること。特に、六位でも昇殿できる蔵人(くろうど)が、その役をやめて地下(じげ)に降りたのち位階が上がってから再び昇殿すること。還昇(げんじょう・かんじょ・かんじょう)。
- [初出の実例]「かへり殿上(テンジョウ)して五位の蔵人になりて」(出典:承応版狭衣物語(1069‐77頃か)一)
- ② ( 「源平盛衰記」独自の用語 ) 退位した天皇が再び皇位につくこと。重祚(ちょうそ)。
- [初出の実例]「孝謙女帝御飾りを落とさせ給ひて〈略〉。後には還殿(カヘリデン)上して称徳天皇と申しき」(出典:源平盛衰記(14C前)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 