デジタル大辞泉
「重祚」の意味・読み・例文・類語
ちょう‐そ【重×祚】
[名](スル)一度退位した天子が再び位に就くこと。再祚。復祚。じゅうそ。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ちょう‐そ【重祚】
- 〘 名詞 〙 ( 「祚」は位の意 ) 一度位を退いた天皇が、再び位につくこと。再祚。復祚。じゅうそ。
- [初出の実例]「即日重祚。為二称徳天皇一」(出典:古事談(1212‐15頃)一)
じゅう‐そヂュウ‥【重祚】
- 〘 名詞 〙 一旦譲位した天皇が再び位につくこと。再祚。ちょうそ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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重祚
ちょうそ
退位した天皇が重ねて践祚(せんそ)すること。645年(大化1)孝徳(こうとく)天皇に譲位した皇極(こうぎょく)天皇が、655年(斉明天皇1)孝徳天皇崩御の後を受けてふたたび即位し、斉明(さいめい)天皇となり、758年(天平宝字2)淳仁(じゅんにん)天皇に譲位した孝謙(こうけん)天皇が、764年淳仁天皇を廃して復位し、称徳(しょうとく)天皇となった二例が存する。前者は皇太子中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)(天智(てんじ)天皇)の奏請によるものであり、後者は現帝と先帝との不和による政変で、ともに異常の例に属する。
[橋本義彦]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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重祚
ちょうそ
退位した天皇が再び即位すること。皇極天皇が645年(大化元)大化の改新で退位し,弟孝徳天皇の没後655年に再び即位した斉明天皇と,孝謙上皇が不和であった淳仁(じゅんにん)天皇を764年(天平宝字8)藤原仲麻呂の乱の際に廃して,みずから即位した称徳天皇の2例がある。いずれも女帝で,斉明天皇は実子の皇太子中大兄(なかのおおえ)皇子の存在にもかかわらず即位し,また称徳天皇には僧道鏡との関係があり,両者とも特殊な政治的事情があったと考えられる。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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重祚
ちょうそ
一度退位した天皇が再び天皇の位につくこと
飛鳥時代の斉明天皇(皇極)と奈良時代の称徳天皇(孝謙)の2例があり,いずれも女帝。
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の重祚の言及
【皇位継承】より
…81代安徳が平氏に擁されて西海に幸した後,京都において後鳥羽が践祚し,1年余にわたって2人の天皇が存立し,また96代後醍醐の譲位否認のもとで光厳が践祚し,爾後50余年にわたって南北両朝が併存対立した。また天皇がいったん譲位したのち,再び皇位についたことが2度あり,これを重祚(ちようそ)という。35代皇極が重祚して37代斉明となり,46代孝謙が重祚して48代称徳となったのがそれで,ともに女帝にして,特殊な政情によるものである。…
※「重祚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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