那智の田楽(読み)なちのでんがく

知恵蔵mini 「那智の田楽」の解説

那智の田楽

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町に伝わる民俗芸能室町時代の応永年間(1394~1428年)に始まったとされる踊りで、笛の音に合わせて「ビンザサラ」「締太鼓」などの楽器を鳴らしながら、陣形を変えて舞う。毎年7月14日に行われる熊野那智大社例大祭「火祭り」で奉納されており、1976年に国の重要無形民俗文化財指定された。2009年には国から国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録が提案されたが、12年11月、日本は審査機関より文化的意義などの詳細な情報を求める「情報照会」の勧告を受けた。登録の可否は同年12月に開かれる本会議で正式に決定するが、登録は見送られる可能性が高いとされている。

(2012-11-6)

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事典 日本の地域遺産 「那智の田楽」の解説

那智の田楽

(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)
無形文化遺産」指定の地域遺産(2012(平成24)年)。
那智勝浦町に伝わる民俗芸能。応永年間(1394~1428)に始まったとされる。毎年7月14日に行われる熊野那智大社の例大祭「火祭り」で奉納されており、笛の音に合わせて「ビンザサラ」「締太鼓」などの楽器を鳴らしながら、陣形を変えて踊る。重要無形民俗文化財

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

デジタル大辞泉プラス 「那智の田楽」の解説

那智の田楽

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町に伝わる民俗芸能。7月の熊野那智大社の例大祭で奉納される、大和舞・田楽舞・田植舞などの舞踏ほかに扇神輿を大松明の火の粉で清める御火行事なども行われることから、祭りは「那智の火祭」「扇祭」とも呼ばれる。1976年、国の重要無形民俗文化財に指定。2012年、ユネスコの無形文化遺産に登録。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「那智の田楽」の意味・わかりやすい解説

那智の田楽
なちのでんがく

那智田楽

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「那智の田楽」の意味・わかりやすい解説

那智の田楽
なちのでんがく

「火祭[那智]」のページをご覧ください。

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