那知熊野座神社(読み)なちくまのにますじんじや

日本歴史地名大系 「那知熊野座神社」の解説

那知熊野座神社
なちくまのにますじんじや

[現在地名]植木町那知

木葉このは川左岸、那知集落の西方山麓にあり、旧村社。祭神は熊野三神・素盞嗚尊。「国誌」によると、飛滝ひりゆう権現ともいい、延暦二年(七八三)紀州出身の和田丹後守重忠が滴水たりみず村に住し、紀州那智権現を移して熊野三社としたという。本宮跡は字迎原むかえばるの雑木林内に、新宮跡は滴水のオスキの台地上に、頓宮跡は字新貝しんがいにある。

社蔵の木造十一面観音坐像・同如来形坐像の墨書銘に、それぞれ「肥後国山本内 那智山中御前也 寿永三年八月卅日 寂乗房(花押)」、「肥後国山本内 那智山若宮□子也 寿永三年八月卅日 寂乗房(花押)」とあり、木造獅子頭には「このしゝわ、いくらのひやうへ三ふろうのくわしん也(中略)かりやく三ねん二月」の墨書銘がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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