ならえん‐てん【那羅延天】
- 本来はヒンドゥー教の神、毘紐(びしゅぬ)のこと。仏教に入って仏教守護の神。大力があるとされ、仏菩薩の堅固・大力をたとえて那羅延身、那羅延力と名づける。密教では三面で輪宝を持ち、迦楼羅(かるら)に乗る姿にあらわされる。中国・日本では金剛力士と混同される。那羅延。→那羅延金剛。
- [初出の実例]「八臂那羅延天像一躯」(出典:西大寺資財流記帳‐宝亀一一年(780))
- [その他の文献]〔大日経疏‐一〇〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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