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輪宝 りんぽう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

輪宝
りんぽう

仏教伝説の「転輪聖王の宝」の意。転輪聖王の行くところ必ずみずから前進して外敵を破る金輪宝,銀輪宝,銅輪宝,鉄輪宝の4種があるという。仏法の象徴として崇拝されるようになり,のちに紋章化された。比叡山の菊輪宝は,輪宝のまわりに菊の花びらをあしらったもので,密教法具として大壇に用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

りん‐ぼう【輪宝】

《「りんぽう」とも》転輪聖王(てんりんじょうおう)の所有する七宝の一。金・銀・銅・鉄の4種がある。もとは車輪の形をした古代インドの武器。仏教に取り入れられ、王の行くところ先行して四方を制するとされる。転じて、聖王をいう。

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大辞林 第三版の解説

りんぼう【輪宝】

〔「りんぽう」とも〕
〘仏〙
理想の王とされる転輪王の七宝の一。車輪の形をし、王の外出の際にはその前を進んで障害を打破する。仏の教説にたとえる。
をかたどった密教の仏具。悪を打破するとされる。

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世界大百科事典内の輪宝の言及

【密教法具】より

…密教法具は当初,最澄,空海,常暁,円行,円仁,恵運,円珍,宗叡の入唐八家によって請来されたが,おのおのに若干の異同があって整合性を欠く。この時代のものを大別すると金剛杵(こんごうしよ)と金剛鈴(こんごうれい)が主流をなし,異種に独鈷(どつこ)杵の端に宝珠をつけた金錍(こんべい)があり,そのほか輪宝(りんぼう),羯磨(かつま),四橛(しけつ),盤子(ばんし)(金剛盤),閼伽盞(あかさん),護摩(ごま)炉,護摩杓などがあるが,供養具まで完備するには至っていない。やがて,壇上に火舎(かしや)(香炉)を中心に六器(ろつき),花瓶(けびよう),飯食器(おんじきき)などをそろえた一面器,さらに四面器を配するなど,密法法具の整備拡充が進む。…

※「輪宝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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