阿鼻地獄(読み)アビジゴク

デジタル大辞泉 「阿鼻地獄」の意味・読み・例文・類語

あび‐じごく〔‐ヂゴク〕【×阿鼻地獄】

八大地獄の第八。五逆謗法ほうぼう大悪を犯した者が落ちる所。諸地獄を一としてその一千倍の責め苦を受けるという。無間むけん地獄。阿鼻獄阿鼻

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精選版 日本国語大辞典 「阿鼻地獄」の意味・読み・例文・類語

あび‐じごく‥ヂゴク【阿鼻地獄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「阿鼻」は[梵語] avīci音訳無間(むけん)と訳す ) 仏語。八大地獄の一つで、現世で五逆などの最悪の大罪を犯した者が落ちる、地獄の中で最も苦しみの激しい所。阿鼻獄。阿鼻大城。阿鼻。無間地獄
    1. [初出の実例]「師を煎熬(いら)むが為の阿鼻地獄なり」(出典日本霊異記(810‐824)中)
    2. [その他の文献]〔法華経‐法師功徳品・一九〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「阿鼻地獄」の意味・わかりやすい解説

阿鼻地獄
あびじごく
Avīci

八熱地獄(八大地獄)の一つ。無間地獄(むけんじごく)ともいう。最悪の地獄で,父を殺すなどの 5種類の最悪の罪(→五逆罪),正しい教えを非難攻撃する罪を犯した人間の赴く地獄とされ,絶え間なく苦痛を受けそれを逃れることができないとされる。阿鼻叫喚地獄,阿鼻焦熱地獄ともいう。(→地獄

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