日本歴史地名大系 「郡代屋敷跡」の解説 郡代屋敷跡ぐんだいやしきあと 東京都:中央区旧日本橋区地区馬喰町四丁目郡代屋敷跡[現在地名]中央区日本橋馬喰町二丁目馬喰(ばくろ)町三丁目・同四丁目の北側にあった関東郡代の役宅。この辺りはもともと雲光(うんこう)院など寺院が多かったが、明暦三年(一六五七)の大火後にそれらが深川・駒込(こまごめ)などに移転し、同年三月その跡に常盤(ときわ)橋御門内(現千代田区)から郡代屋敷が移ってきた(御府内備考)。関東郡代は関東の幕府直轄領を支配する役人で、伊奈氏の世襲であったが、寛政四年(一七九二)伊奈忠尊が失脚すると勘定奉行久世広民が郡代を兼ね、同九年中川忠英が後を継いだ(柳営補任)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by