部垂城跡(読み)へたれじようあと

日本歴史地名大系 「部垂城跡」の解説

部垂城跡
へたれじようあと

[現在地名]大宮町 北二丁目

城跡の大部分は町立大宮小学校の敷地内にあり、土塁と堀はほとんど残っていないが、古城こじよう(御城)からめ根古屋ねごやなど城館に関係深い地名が残る。

築城者は馬場大掾一族の河崎頼幹といわれるが明確でない。川崎春二著「城館主考」には河崎氏子孫人見氏の退出後佐竹氏の家臣大塚豊前守が城主となったとある。長禄年間(一四五七―六〇)には小貫おぬき(現山方町)の藤原姓岩瀬一族の小貫頼定が城主となり三代約七〇年間居城したが、享禄二年(一五二九)佐竹義篤の実弟四郎義元に攻められ落城した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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