郵便投票(読み)ゆうびんとうひょう

共同通信ニュース用語解説 「郵便投票」の解説

郵便投票

不在者投票一種で、投票所に行けない有権者郵送で投票する制度市区町村の選挙管理委員会に投票用紙を請求し、郵送された投票用紙に候補者名を記入して返送する。1950年に公布された公選法では病気妊娠などで歩行が難しい有権者に認められていたが、51年の統一地方選で不正が横行し廃止。74年に脚や心臓などに障害のある人に限定した現行制度となり、2003年には公選法が改正され要介護度が最も重い「5」の有権者に拡大された。19年参院選の郵便投票者数は比例代表、選挙区とも約2万人だった。

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知恵蔵mini 「郵便投票」の解説

郵便投票

身体に重度の障害がある人、要介護度の高い人などを対象に認められている郵便による不在者投票の制度のこと。投票用紙をあらかじめ請求し、候補者名を書いて郵送で投票する。公職選挙法では体が不自由な人にも投票の機会を保障するためにこの制度を採用している。2016年10月、総務省選挙制度福祉医療に詳しい有識者らからなる検討会を設置して、郵便投票が可能な障害や要介護度の度合いの緩和を検討し、対象の拡大に向けた議論を始めることとなった。

(2016-11-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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