山川 日本史小辞典 改訂新版 「都久夫須麻神社本殿」の解説
都久夫須麻神社 本殿
つくぶすまじんじゃほんでん
主屋は正面3間,側面3間。1間の裳階(もこし)が巡る。主屋と庇は柱筋が通らず,年代差がある。1567年(永禄10)再建の本殿を1602年(慶長7)に造り替えたらしい。主屋は豊臣秀頼が豊国廟の一部を移築したと伝え,裳階には旧本殿の庇が転用されたか。内部は畳敷で桟唐戸(さんからど)・板壁などに草花の彫刻がはめこまれ,柱は黒漆塗。桃山様式の代表作の一つ。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報