酒井三良(読み)サカイ サンリョウ

20世紀日本人名事典 「酒井三良」の解説

酒井 三良
サカイ サンリョウ

大正・昭和期の日本画家



生年
明治30(1897)年2月16日

没年
昭和44(1969)年6月8日

出生地
福島県大沼郡三島街

別名
別名=酒井 三良子(サカイ サンリョウシ)

主な受賞名〔年〕
院展文部大臣賞(第47回)〔昭和37年〕「かまくら

経歴
大正4年坂内青嵐に師事。8年第2回国展に「雪に埋れつつ正月はゆく」が初入選。10年第8回院展で「災神を焼く残雪の夜」が入選。13年日本美術院同人、昭和33年同評議員、36年監事。風景画に優れた作品を残したが、代表作「かまくら」はじめ雪景や田園風景を描いた作品は生まれ故郷の福島の風土への回想基底にある。また戦後住んだ茨城の海浜風景や水郷をテーマにした水墨作品も多い。ほかの代表作に「萱刈」「雪」「渚」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「酒井三良」の解説

酒井三良 さかい-さんりょう

1897-1969 大正-昭和時代の日本画家。
明治30年2月16日生まれ。坂内青嵐に師事し,大正8年国画創作協会に初入選。小川芋銭(うせん)の勧めで10年「災神を焼く残雪の夜」を院展に出品し,入選。13年日本美術院同人となる。昭和37年院展で「かまくら」により文部大臣賞。昭和44年6月8日死去。72歳。福島県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例