酒倉村(読み)さかぐらむら

日本歴史地名大系 「酒倉村」の解説

酒倉村
さかぐらむら

[現在地名]坂祝町酒倉・加茂山かもやま

木曾川右岸の河岸段丘上、木曾川と加茂川の合流点付近にある。東は土田どた(現可児市)、西は黒岩くろいわ村、南は善師野ぜんじの(現可児市)。さかくらとも読み、坂倉・酒蔵とも書かれた。地名は地内の坂祝神社の社名からの転訛であろうという(加茂郡誌)。また関の刀鍛冶分流で坂倉派と称する刀工が住んでいたとも伝える(美濃明細記)。慶長郷帳では板倉村と記され、高三三一石余。元和二年(一六一六)の村高領知改帳では坂倉村とあり、尾張藩領二九石余・幕府領三〇〇石余。正保郷帳では田方一六七石余・畑方一五五石余・桑紙木高八石余で、内訳は幕府領三〇〇石余・尾張藩領二九石余・長蔵ちようぞう寺領一石余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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