酒屋村(読み)さかやむら

日本歴史地名大系 「酒屋村」の解説

酒屋村
さかやむら

[現在地名]新潟市酒屋町

はなまき村の東南、信濃川に合流する小阿賀野こあがの川の右岸沿いに位置。天文年間(一五三二―五五)の開発と伝える。寛永一六年(一六三九)の横越島絵図(青木正昭氏蔵)に村名がみえ、沢海藩に属した。同藩改易後の変遷平賀ひらが村と同様。小阿賀野川舟運の船着場として、とくに近世末に盛んであったと思われる。宝暦年間(一七五一―六四)の開設という六斎市は一と六の日に開かれたが、亀田かめだ(現中蒲原郡亀田町)新津の市の商圏に近いため必ずしも隆盛ではなかったと思われる。慶応元年(一八六五)会津藩預地となり、同三年福岡ふくおか(現北蒲原郡水原町)にあった同藩陣屋が当村に移転。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android