酒滴神社(読み)さかたれじんじや

日本歴史地名大系 「酒滴神社」の解説

酒滴神社
さかたれじんじや

[現在地名]三田市藍本

虚空蔵ごくぞう山の山麓に鎮座する。祭神は素盞嗚命。旧村社。酒垂とも記す。宝永四年(一七〇七)の酒垂神社古記録(社蔵)によると、貞観年間(八五九―八七七)に悪病が流行したとき素盞嗚命と名乗る童子の告げにより山に登り、霊窟から垂れている酒を発見、これを飲んで悪疫がやんだので、この神を祀って岩山大明神と号して崇拝した。長暦二年(一〇三八)に悪疫が流行した際にもこの酒を飲んで平癒したという。応永年中(一三九四―一四二八)後小松天皇は勅使を遣わし酒垂神社と改め、神領を寄進したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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