酒賀神社(読み)すがじんじや

日本歴史地名大系 「酒賀神社」の解説

酒賀神社
すがじんじや

[現在地名]国府町菅野

菅野すがの山の山麓にある。祭神は大穴牟遅命・八上姫・大山祇命の三神。旧郷社。「三代実録」貞観三年(八六一)一〇月一六日条に「因幡国正六位上酒賀神」が従五位下に、同一六年五月一一日条には「賀神」が従五位上に叙されたとある。社伝によれば寿永三年(一一八四)因幡国守に任ぜられた大江広元が、在任中に栃本とちもと石井谷いわいだに大石おおいし上地わじ楠城なわしろを社領として与えたといい、のち山崎やまさきの毛利氏によって社領は栃本のみとなったと伝える。永享二年(一四三〇)神護かんご別符を社領として与えられていた「大草郷中 一宮(同年八月一〇日「清守安堵状」因幡民談記)は当社の前身と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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