酢酸フェニル水銀(読み)サクサンフェニルスイギン

化学辞典 第2版「酢酸フェニル水銀」の解説

酢酸フェニル水銀
サクサンフェニルスイギン
acetoxy (phenyl) mercury

CH3COOHgC6H5(336.73).略称PMA,PMAC.アセトキシ(フェニル)水銀ともいう.酢酸水銀(Ⅱ)をベンゼン中でトリフルオロシリルベンゼンとともに加熱還流するか,または,ジフェニル水銀と酢酸との反応により合成する.無色ないし白色の針状晶,または葉状晶.融点149 ℃.アセトン,ベンゼン,クロロホルムに可溶,水に難溶.SH試薬として作用する.殺菌力が強く,1~6万倍の希釈液でも効力を有する.昇汞(こう)HgCl2のようにタンパク質と結合しないので,タンパク質が存在する場合でも殺菌力は低下しない.農業用の殺菌剤として実用されたが,現在,わが国では使用禁止となっている.LD50 40 mg/kg(ラット経口).[CAS 62-38-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

デジタル大辞泉「酢酸フェニル水銀」の解説

さくさんフェニル‐すいぎん【酢酸フェニル水銀】

有機水銀化合物の一つ。白色の結晶性粉末。農業用殺菌剤として用いられたが、現在、日本では使用禁止。PMA(phenylmercuric acetate)。化学式CH3COOHgC6H5

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