百科事典マイペディア 「酸化物超伝導体」の意味・わかりやすい解説 酸化物超伝導体【さんかぶつちょうでんどうたい】 高い臨界温度まで超伝導性を示す一連の化合物。すべて2種類以上の金属元素を含む酸化物で,わずかの例外を除いて銅を必ず含み,多くはイットリウムやランタノイドなどのIII族の元素を含む。1986年にIBMチューリヒ研究所のJ.G.ベドノルツとK.A.ミュラー(ともに1987年ノーベル物理学賞)が報告した銅,ランタン,バリウムを含む酸化物を皮切りに,次々と発見された。臨界温度が90〜100K程度のものがいくつも知られており,液体窒素による冷却でも超伝導を示すため,実用化が期待されている。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by