酸楚(読み)サンソ

デジタル大辞泉 「酸楚」の意味・読み・例文・類語

さん‐そ【酸×楚】

《「酸」「楚」ともに、いたむ意》悲しみいたむこと。また、悲しくつらいこと。
「兎角世の中は―がちなものだ」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉

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精選版 日本国語大辞典 「酸楚」の意味・読み・例文・類語

さん‐そ【酸楚・惨楚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「酸」「楚」とも、いたみ悲しむ意 ) 悲しくつらいこと。いたみ苦しむこと。辛楚。苦楚。
    1. [初出の実例]「ああ兎角世の中は tragical 〔惨楚(サンソ)勝〕なものだ」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙一一)
    2. [その他の文献]〔李白‐望木瓜山詩〕

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普及版 字通 「酸楚」の読み・字形・画数・意味

【酸楚】さんそ

悲痛。悲しい極み。〔冷斎夜話、三〕(少游・魯直、せられて作れる詩)少游(秦観)は鍾多情)なり。故に其の詩、酸楚なり。(黄)魯直は學休歇(きうけつ)なり。故に其の詩、暇なり。

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