出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
中国、北宋(ほくそう)の文人。字(あざな)は少游(しょうゆう)、また太虚。淮海居士(わいかいこじ)と号した。高郵(江蘇(こうそ)省)の人。蘇軾(そしょく)門下の四学士の一人。1085年(元豊8)進士に及第。元祐(げんゆう)(1086~93)の初年、蘇軾の推薦で太学博士となり、国史編集官となったが、紹聖(1094~97)の初め、旧法党に属していたため、新法党の台頭により、郴州(ちんしゅう)(湖南省)からさらに雷州(広東(カントン)省)へと流され、のちに許されて帰る途中、藤州(広西省)で客死した。詩文をよくし、とくに詞(し)に優れた。詩は精緻(せいち)な修辞を得意とし、詞は感傷に富み北宋の婉約(えんやく)派を代表する。著に『淮海集』があり、詞集に『淮海居士長短句』がある。
[青山 宏]