最新 地学事典 「酸素同位体比年輪年代法」の解説
さんそどういたいひねんりんねんだいほう
酸素同位体比年輪年代法
Oxygen Isotopic Dendrochronology
木材の年輪に含まれるセルロースの酸素同位体比を年輪幅に代わる年輪年代決定の指標とする年輪年代法。セルロースの酸素同位体比は夏の相対湿度と降水の同位体比によって決まるので,その経年変動は同一気候条件下の広い地域の個体間・樹種間でよく一致する。そのため,従来の年輪年代法の適用対象外であった広葉樹を含む,すべての樹種の比較的小径(樹齢30年以上)の木材の年代が決定でき,考古学・地質学・建築史学などで広く使われ始めている。
執筆者:中塚 武
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

