最新 地学事典 「酸素17安定同位体比」の解説
さんそじゅうななあんていどういたいひ
酸素17安定同位体比
17O isotope δ17O
酸素の安定同位体(16O,17O,18O)の一つである17Oの天然存在比は0.038%で,酸素の安定同位体の中では最も少ない。δ17Oは17O/16Oの標準平均海水からの差を千分率(‰)で示しており,水文科学や気象学の研究で多く利用されている。従来はCoF3(フッ化コバルト)を用いて水試料のフッ素化処理を行ってからδ17Oを分析していたが,近年のレーザー吸収分光法による同位体分析法(CRDSなど)の発展に伴い,水試料のδ17Oを直接,迅速かつ簡単に測定できるようになった。
執筆者:藪崎 志穂
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

