醒ヶ井通(読み)さめがいどおり

日本歴史地名大系 「醒ヶ井通」の解説

醒ヶ井通
さめがいどおり

油小路通(旧油小路)堀川通(旧堀川小路)の間、現中京区の南に始まり下京区を南北に貫通。「坊目誌」は、「北は六角に起り、蛸薬師錦小路間を中断して南は三哲通踏切以南を越え、西九条町に至る。七条以北は天正中開通する所、其以南は慶長七年の開通に係れり」と記す。名称は、下京区醒ヶ井通六条上ル佐女牛井さめがい町に、村田珠光が将軍足利義政に献茶する際に汲んだという名水佐女牛井があったことによる。宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」には、「其後度々の兵乱にて此井の水を愛するもの絶たりしを、天正年中織田信長公御舎弟織田有楽公再興し給ひ、醒井の記をあげ給ひ茶の水に用ひ愛し給ひける、此井の名町筋の号となりし也」とも記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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