精選版 日本国語大辞典 「重扇」の意味・読み・例文・類語
かさね‐おうぎ ‥あふぎ【重扇】
〘名〙 紋所の名。開いた扇、または閉じた扇を何本か重ねたものを図案化したもの。種類が多い。重ね扇に抱き柏は俳優尾上菊五郎の定紋、また、松平忠定の子孫で、徳川家康に忠勤を励んだ深溝家の紋所としても知られている。
※歌舞妓年代記(1811‐15)九「ハテサテ恨は定紋のかさね扇(アフギ)であらふとも、金平骨(きんぴらぼね)に丁字引(てうじびき)」
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