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重症感染症 じゅうしょうかんせんしょう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

重症感染症
じゅうしょうかんせんしょう

病原微生物が体内に侵入して増殖したために引き起こされる反応が病的となり、さまざまな症状を発症する感染症のうち、侵入微生物に対する病的な反応が強く現れた場合をさす。また、感染したことにより、とくに炎症反応が強く出る場合もこれに含まれる。発熱や倦怠(けんたい)感、頻脈や頻呼吸および呼吸不全や意識障害などの症状のほか、臓器不全やショックなど命にかかわる重篤な全身症状を呈する。
 重症化する度合いは、侵入微生物の種類や感染した部位によって異なる。また、とくに免疫不全など免疫力が低下している人に発症しやすく、癌(がん)の治療で放射線療法や化学療法を受けていたり、とりわけ免疫抑制薬が投与されていたりする場合などに多い。ほかに、糖尿病や肝疾患および腎(じん)疾患、膠原(こうげん)病などの基礎疾患があったり、熱傷や侵襲の多い外部損傷を受けている場合や、術後にも生じやすい。また、低体重出生児や高齢者がかかりやすい点で、年齢的な要素もあげられる。
 代表的な重症感染症に敗血症があり、これに臓器の循環障害が加わると重症敗血症となり敗血症性ショックを引き起こす。治療は、抗生物質で効果が得られない重症感染症には免疫グロブリン製剤が使われる。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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