日本歴史地名大系 「野井川村」の解説 野井川村のいのかわむら 愛媛県:東宇和郡城川町野井川村[現在地名]城川町野井川(のいがわ)遊子谷(ゆすだに)村の東側に位置し、黒瀬(くろせ)川支流の野井川最上流域の谷間の村。雨包(あまつつみ)山(一一一一メートル)や桜(さくら)峠(九七三メートル)の東は土佐国となる。宇和島藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の宇和郡の項に「野井ノ川村 柴山・茅山・小川有」と記されている。太閤検地の石高は二五一石で、耕地面積の比率は田が六〇パーセント、畑が四〇パーセントであった。寛文検地では石高が一・四倍に増え、比率は田七四パーセント、畑二六パーセントと変わっている。「墅截」によると村柄は「下」、耕地は田・畑とも「上」、水掛り「吉」である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報