日本歴史地名大系 「野市上井」の解説 野市上井のいちうわゆ 高知県:香美郡野市町野市上井物部(ものべ)川の町田(まちだ)堰(野市上井堰、現土佐山田町)から分水して南流する用水路で、野市上井川・野市上井溝ともいう。野中兼山の指揮で寛永一八年(一六四一)から正保元年(一六四四)にかけて工事が行われた。「水路土工志」(皆山集)によると、兼山はまず物部川に長さ一六〇間、幅八間、高さ五尺の町田堰を築いたが、堰の構築には大小の松木三万六千八五〇本、大石一千八五坪を要したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by