日本歴史地名大系 「野底岳」の解説 野底岳ぬすくだぎ 沖縄県:八重山諸島石垣市野底村野底岳石垣島北部、野底(のそこ)崎の北で海に注ぐ西浜(にしはま)川の源流にある山。標高二八二・四メートル。地元ではヌスクマーペーとよばれ、明治の八重山島各村之図には「ヌスクマヤーヒイ山」と記される。山頂付近には露岩に近い円柱状の垂直の崖があり、西方から望むと人面に見える。山体は緑色火山岩類・溶岩などを主体とする野底層(古第三紀始新世)からなり、おおかたスダジイ群落に覆われる。西麓にあった野底(ぬすく)村は雍正一〇年(一七三二)黒(くろ)島(現竹富町)の四〇〇人と新城(あらぐすく)島(現同上)の二五人を寄百姓して新設された村で、黒島では道で島を二分し、一方を強制的に野底に移住させたと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by