朝日日本歴史人物事典 「野村帯刀」の解説
野村帯刀
生年:文化11(1814)
幕末の安芸藩(広島県)藩士。景従の子。用人を経て,藩主浅野長訓の人材登用政策により,文久1(1861)年7月年寄役(執政職)に任命され,辻将曹(維岳)らの藩政改革を支援。翌2年江戸に赴く途中,入京して尊攘運動の高揚を観察。第2次長州征討に反対し,ために慶応2(1866)年5月幕命により辻と共に謹慎に処せられたが,ほどなく釈放された。同10月寄合役となり藩政指導の第一線から身を退けた。
(井上勲)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報