野村洋三(読み)ノムラ ヨウゾウ

20世紀日本人名事典 「野村洋三」の解説

野村 洋三
ノムラ ヨウゾウ

明治〜昭和期の実業家 元・ホテル・ニューグランド会長。



生年
明治3年1月20日(1870年)

没年
昭和40(1965)年3月24日

出生地
岐阜県

学歴〔年〕
東京専門学校文科卒

経歴
中学を中退して大阪に出、実用英語を勉強。京都の古美術商丁稚奉公などを経て、一たん故郷に帰る。その後、東京専門学校に入学、傍ら英語学校に通う。英語力が認められて日本製茶会社に通訳として入り、明治23年渡米。27年横浜に外国人相手の古美術店「サムライ商会」を開業。大正15年ホテル・ニューグランド創立で取締役となり、昭和13年会長。戦時下の非常事態の中、ホテルを守り抜き、敗戦後はその復興に尽力した。また横浜商工会議所会頭、横浜日米協会長などを歴任、横浜の経済、文化発展に寄与した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「野村洋三」の解説

野村洋三 のむら-ようぞう

1870-1965 明治-昭和時代の実業家。
明治3年1月20日生まれ。27年横浜に古美術商サムライ商会を開業。大正15年ホテル・ニューグランド設立と同時に取締役,昭和13年会長。横浜商工会議所会頭などもつとめた。昭和40年3月24日死去。95歳。美濃(みの)(岐阜県)出身。東京専門学校(現早大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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