日本歴史地名大系 「野毛浦」の解説 野毛浦のげうら 神奈川県:横浜市中区戸部村野毛浦[現在地名]中区野毛町一―四丁目・宮川(みやがわ)町一―三丁目北西に野毛山の丘陵が連なり、東端は断崖で海に面し、入海の洲乾(しゆうかん)湊を隔てて横浜村、南は東流する大岡(おおか)川を挟んで吉田新田(よしだしんでん)村、西は太田(おおた)村に接する。戸部(とべ)村の浦方村で浦方名主を置く。江戸時代初期は野毛組という枝郷として扱われ、高七〇石余、家数五〇という(風土記稿)。大岡川の砂洲まじりの地で耕地は少なく、二分が田畑耕作、八分が海面稼であった。田園簿が記す戸部村に課された塩場役塩一一一俵、舟役永二貫五〇〇文の小物成は当浦を対象としたものであろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報