野虫(読み)ノムシ

デジタル大辞泉 「野虫」の意味・読み・例文・類語

の‐むし【野虫/×蠹】

衣魚しみ別名
「―が本を食う」〈漱石坑夫
キクイムシ古名。〈和名抄

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精選版 日本国語大辞典 「野虫」の意味・読み・例文・類語

の‐むし【野虫・蠧】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 野原にいる虫。
    1. [初出の実例]「わすらるるときはの山もねをぞなく秋ののむしの声にみだれて」(出典:大和物語(947‐957頃)一〇六)
  3. 昆虫きくいむし(木食虫)」の異名。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
  4. しみ(衣魚)」の異名。
    1. [初出の実例]「書蠹(ノムシ)が本を食ふと見立てても差し支ない」(出典:坑夫(1908)〈夏目漱石〉)

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