金に糸目を付けぬ(読み)かねにいとめをつけぬ

精選版 日本国語大辞典 「金に糸目を付けぬ」の意味・読み・例文・類語

かね【金】 に 糸目(いとめ)を付(つ)けぬ

  1. 惜しげもなく金銭を使って事に当たる。糸目は凧(たこ)全面に平均した風を受けるよう引きしめる糸で、それを付けない凧は無制御状態となるところからたとえていう。
    1. [初出の実例]「そりゃもう二十が三十でも、金(カネ)に糸目(イトメ)は附けませぬ」(出典:歌舞伎・梅雨小袖昔八丈(髪結新三)(1873)二幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「金に糸目を付けぬ」の解説

金に糸目を付けぬ

惜しげもなく金を使って事をする。金に飽かす。

[使用例] 同じ女狂いするにも金に糸目を着けんやつは殊勝だが[内田魯庵社会百面相|1902]

[解説] 「糸目」は、たこが全面に平均した風を受けるように引きしめる糸で、それを付けない凧は制御がきかず、勝手に飛んで行ってしまうところからいったもの。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android