ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金の二重価格制」の意味・わかりやすい解説 金の二重価格制きんのにじゅうかかくせいdouble price of gold 1968年3月以降,金プール (1961年 11月に結成された欧米主要中央銀行による金売却団) による市場介入を中止し,自由市場での金価格は自由に変動させるという制度。各国中央銀行または政府間で売買される金の公定価格は1オンス=35米ドルであったが,67年 11月のポンド切下げ以後,相次いで発生した金投機によって金価格の維持が不可能となったためこの制度が採用されるにいたった。この結果 1934年以来の金の公定価格は有名無実と化すにいたり,78年のキングストン体制後は名実ともに金は自由商品となった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by