金剛島遺跡(読み)こんごうじまいせき

日本歴史地名大系 「金剛島遺跡」の解説

金剛島遺跡
こんごうじまいせき

[現在地名]伊万里市黒川町塩屋字金剛島

伊万里湾は沈降海岸特有の出入りの多い海岸線であったが、慶長年間(一五九六―一六一五)から干拓が進められ、現在では金剛島も浦浜うらはま新田中村なかむら新田により陸繋島となり、海岸に突出した岬のような景観を呈している。遺跡は島の西岸入江の谷部になった所にあり、北西季節風を避けうる地形に位置し、谷頭より地下水が湧出、この島唯一の水田(湿田)となっている。昭和四六年(一九七一)本調査を実施(「金剛島遺跡・源平岩洞穴遺跡発掘調査概報」昭和四八年・佐賀県教育委員会刊)

出土石器は、黒曜石製石刃(多数)・同削器(三〇)・同石鏃(二〇)・サヌカイト製削器(五)・同石斧(三)・同尖頭器(五)・同皮はぎ(二)・蛇紋岩製石斧(二)・同石錘(二)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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