金沢仁作(読み)カナザワ ジンサク

20世紀日本人名事典 「金沢仁作」の解説

金沢 仁作
カナザワ ジンサク

明治〜昭和期の実業家 衆院議員;帝国製紙社長



生年
文久1年11月7日(1861年)

没年
昭和3(1928)年12月8日

出生地
大阪・靱

経歴
明治11年東京に赴き大蔵省銀行簿記伝習所に入り銀行事務を研究し、第四十二銀行に入行。22年父が平野紡績を興すと帰郷し、経営を助け、父の没後は社長を務める。35年摂津紡績と合併して重役となり、大正2年帝国製紙を創立、社長に就任した。一方、明治42年市政刷新を図り大阪市民会を組織、43年大阪市議となり、大正4年大阪市から衆院議員(正交倶楽部)に当選、2期務める。また朝鮮無煙炭鉱・日本生糸・靭商船・大日本紡績・平野大豆などの取締役を兼ね、大阪の発展に寄与した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金沢仁作」の解説

金沢仁作 かなざわ-じんさく

1861-1928 明治-昭和時代前期の実業家。
文久元年11月7日生まれ。大蔵省銀行簿記伝習所にはいる。明治22年父が平野紡績をおこすと,その経営をたすけ,父の死後社長となる。のち平野・摂津両紡績を合併して重役となり,大正2年帝国製紙を設立,社長に就任。4年衆議院議員(当選2回,正交倶楽部(クラブ))。昭和3年12月8日死去。68歳。大坂出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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