金竹村(読み)かねたけむら

日本歴史地名大系 「金竹村」の解説

金竹村
かねたけむら

[現在地名]甲府市金竹町・池田いけだ二―三丁目・長松寺町ちようしようじまち新田町しんでんちよう

長松寺村の西にある。「甲斐国志」によれば、村名は地内に金竹図書の館があったことによるというが詳細は不明。永禄六年(一四六三)と推定される亥七月六日の武田信玄印判状(保坂達家文書)によれば、竜王りゆうおう川除堤防備のため人足が徴用された近郷のうちに「金竹」が含まれている。天正一一年(一五八三)四月二六日には宝珠院に金竹のうち四〇〇文などが安堵された(「徳川家印判状」西山梨郡志)。同年五月六日の徳川家康印判状写(「巨摩郡古文書」若尾資料)によれば、金竹分手作前五貫文などを本給として平太(小沢氏)に安堵するとある。


金竹村
かなたけむら

[現在地名]姫路市豊富町御蔭とよとみちようみかげ

砂川すながわ村の北に位置し、神谷こだに川の扇状地に立地する。法華山一乗いちじよう(現加西市)から岩屋いわや寺を経て書写山円教えんぎよう寺へ通じる巡礼道が通り、神谷川に架かる橋の西詰には「順礼橋 明治十七年」と刻まれた碑がある。慶長国絵図に村名がみえる。正保郷帳では田方一三〇石余・畑方一〇石余。天保郷帳では高一九七石余。寛延三年(一七五〇)の村明細帳(金竹自治会蔵)によると、小物成として草藁銀・請林運上銀などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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