金筋(読み)キンスジ

デジタル大辞泉 「金筋」の意味・読み・例文・類語

きん‐すじ〔‐すぢ〕【金筋】

金色の筋。特に、制服の襟・袖・ズボンなどに縫いつけたもの。
刀で、にえが集結してできる、金色の光を放つ長い線条。

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精選版 日本国語大辞典 「金筋」の意味・読み・例文・類語

きん‐すじ‥すぢ【金筋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金色の筋。特に、制服の襟(えり)、袖、ズボンなどに縫いつけた金色の筋。
    1. [初出の実例]「軍人の服に似た金筋(キンスヂ)入りの洋服をこしらへて貰った事が有り」(出典:雨の日ぐらし(1891)〈山田美妙〉糸犬一郎)
  3. 刀の刃文で、錵(にえ)が集結して白褐色の細い筋となり、光る直線として現われるもの。

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世界大百科事典(旧版)内の金筋の言及

【日本刀】より

…これには丁子様の映や棒状の棒映がある。異質の鋼が交じって線状に強く光るものを〈地景〉(地にあるもの),〈稲妻〉(刃にあるもの),〈金筋〉という。
[彫物]
 刀身に施した彫刻には,太刀や刀には〈棒樋(ぼうび)〉(鎬地の全面を彫る),〈二筋樋〉(鎬地に2本の樋を並べて彫ったもの)などがあり,短刀には〈護摩箸(ごまはし)〉(2本の細い棒状のもの)と〈剣(すけん)〉(柄(つか)のない剣のことであるが,柄付のものもある),〈くりから竜(俱梨伽羅竜)〉(剣にからまりつき剣頭をのみこもうとするもの)などが多い。…

※「金筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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