金箔・金薄(読み)きんぱく

精選版 日本国語大辞典 「金箔・金薄」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぱく【金箔・金薄】

〘名〙
① (古くは「きんばく」) 黄金を槌(つち)でたたいて紙のように薄くのばしたもの。金(きん)
※大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「合金参阡漆佰伍拾枚」
※米沢本沙石集(1283)二「仏師をよびて金薄(キンハク)をおすに、薄はいくえともなく重さなれども、疵はすべてかくれず」
日葡辞書(1603‐04)「Qinbacuuo(キンバクヲ) ヲク、または、ヲス」 〔荊楚歳時記
② 実質以上によく見せかけた外見。また、立派な肩書身分。→金箔が付く金箔が剥(は)げる
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉老余の半生人間の身に妙な金箔(キンパク)を着けるやうな事をして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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