金英男さん母子再会(読み)きむよんなむさんおやこさいかい

知恵蔵 「金英男さん母子再会」の解説

金英男(キム・ヨンナム)さん母子再会

日韓両政府のDNA鑑定で、日本人拉致被害者横田めぐみさん(不明当時13歳)の夫とされる韓国人拉致被害者(拉北者)金英男さんは2006年6月28日、南北離散家族再会の場として設けられた北朝鮮金剛山(クムガンサン)で韓国・全州(チョンジュ)市から来た母親の崔桂月(チェ・ゲウォル)さん、姉の金英子(キム・ヨンジャ)さんと再会した。1978年8月5日夜、海水浴に来ていた全羅北道沖の仙遊島(ソニュド)で行方不明になって以来だった。当時工業高校1年生だった金さんは、韓国軍に拘束された北朝鮮工作員の供述から、友人と離れた隙に工作員3人によって拉致されたとみられるが、北朝鮮はこれまで拉致を認めてこなかった。金英男さんは再会後、母姉同席で韓国人取材団と、さらに単独(のち娘のウンギョンさん同席)で日本人訪朝記者団と会い、「遭難したところを救助された」といって拉致を否定、また「めぐみさんは死亡した」と語った。

(2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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