釜生田古墳群(読み)かもだこふんぐん

日本歴史地名大系 「釜生田古墳群」の解説

釜生田古墳群
かもだこふんぐん

[現在地名]嬉野町釜生田

中村なかむら川の中流左岸の釜生田集落の西背後、標高二三八・二メートルの山頂から東に延びる支脈の突端部にある。A―D群の全二二基からなる後期古墳群。当古墳群を中心として、周辺に上尾土いおど古墳群(全六基)杉谷すぎたに古墳群(全三基)見行谷けんぎようだに古墳群(全四基)、イバノヲ古墳(一基)島田の駒返しまだのこまがえり古墳群(全八基)などがあり、四十八塚とも称される。これらはいずれも横穴式石室を内部構造とし、開口する横穴式石室も多い。とくに釜生田A五号墳の横穴式石室は平面が片袖式であるが、全長六・四メートルで、玄室床面は幅二・六メートル、長さ三・五メートルと正方形に近く、玄室の高さも二・六メートルで、天井部に向かう持送りが強い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android