日本歴史地名大系 「釜生田村」の解説 釜生田村かもだむら 三重県:一志郡嬉野町釜生田村[現在地名]嬉野町釜生田中村(なかむら)川の中流左岸沿いの山間部に位置し、井(い)ノ上(うえ)村の南西上流域にあたる。上流に滝(たき)ノ川(がわ)村と森本(もりもと)村がある。丘陵部に四十八塚と称する古墳時代後期の古墳が分布する。小字名に弥五郎垣内(やごろうがいと)・辻(つじ)垣内の垣内地名がある。字城山(しろやま)に北畠氏家臣の牧野豊後守の居城とされる釜生田城跡がある。文禄検地帳を転記したと思われる伊勢国中御検地高帳に駕茂田村とみえ、石高四五二・八五石とある。元和五年(一六一九)和歌山藩松坂領となり、下ノ庄組に属した。慶安郷帳(明大刑博蔵)には田三二五・四三一石、畑一二七・四一九石とあり、余高・新田・芝山があった。紀州勢州和州御領分御高并村名帳(南紀徳川史)によれば新田一七・一三七石と大神宮領一・二石があった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by