針の筵(読み)ハリノムシロ

デジタル大辞泉 「針の筵」の意味・読み・例文・類語

はり‐の‐むしろ【針の×筵】

《針を植えた敷物の意から》一時も心の休まらない、つらい場所や境遇のたとえ。「針の筵に座る気持ち」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「針の筵」の意味・読み・例文・類語

はり【針】 の 筵(むしろ)

  1. ( 針を植えた敷き物の意から ) 批判非難にさらされていたたまれないさまのたとえ。いつも苦しめられている、つらい場所・環境にいること。
    1. [初出の実例]「夫をおして居んとすれば針(ハリ)の筵(ムシロ)に尻すへるがごとくしばらくも安き心はない筈也」(出典談義本・世間万病回春(1771)三)
    2. [その他の文献]〔七修類稿‐巻二〇〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「針の筵」の解説

針の筵

針を植えた敷き物。人に苦しめられ責められて、一時も安心できない、恐ろしい場所のたとえ。居たたまれない気持ちでいることのたとえ。

[使用例] 針の筵の一日一日がすぎて、もう、こんなに涼しくなってまいりました[太宰治灯籠|1937]

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android